インプラントの腫れについてSWELL
インプラント治療後の腫れを抑えるには冷やすこと
インプラント治療はそれほど腫れる治療ではありません。腫れたとしても腫れのピークは3から4日でその後急速に収まります。
当日と翌日に腫れなかったのに遅れて腫れてくるため心配なさる方がいらっしゃります。
腫れをなるべく抑えるには当日の手術直後から濡れたタオルや冷えピタ、シップなどでよく冷やすことをお勧めします。
インプラント治療による腫れは自然な状態です
腫れは体の自然な免疫反応なので、腫れ=異常、失敗と焦らないことが大切です。
インプラントは比較的軽度の外科処置ですが、体にとっては非日常であることには違いありません。炎症の5症状の中で腫脹(腫れ)は大切な防衛反応です。
インプラント治療において大切なことは腫れないようにすることではなく、術後感染させないことです。術後の感染を抑えるためには、術前の歯科治療、抗生物質の術前投与、手術までの導入が重要になります。
腫れが強い場合に考えられること
腫れが強い場合には下記のような可能が考えられます。長引く場合や心配な場合はお気軽にご相談くださいね。
- 術後感染
- 本数が多く侵襲が大きめ
- 骨造成を行った
- 付着歯肉(角化歯肉)が少ない もしくは粘膜にわたって切開した
- 周辺の歯の炎症が再発
術後感染
手術中の感染をおこさないが重要で、手術室の有無やクリニックの対策の確認をしてみると良いでしょう。抗生剤を指定されたように飲み、出血しない程度に術部を清潔に保ちましょう。クリニックの消毒の回数も場合によっては短く頻度を多くする事も考えても良いでしょう。タバコは回復を遅らせるため、出来るだけ避けましょう。
本数が多く
インプラントの本数が多くなるとどうしても腫れは多くなります。初日に流血が悪くなりすぎない程度冷やすと効果的です。左右2回に分けてインプラント手術をする方法もあります。
骨造成を行った
特に上顎の骨造成は腫れやすいものです。性差や年齢に関係なく、体質で腫れやすい人もいます。広範囲の骨造成は担当医とよく話し合い日程などを調整をしましょう。
付着歯肉
特に女性は角化歯肉と言われる硬い歯肉が少ない傾向にあります。切開線を内側にいれ、角化歯肉を保存する術式があります。
FGG(遊離歯肉移植術)やCTG(結合組織移植術)など角化歯肉を移植する方法もあります。
周辺の歯の炎症
歯の周囲に切開を入れる事で刺激になり、歯周炎が一時的に急性化する事があります。柔らかい歯ブラシで清潔にして、抗生剤のペーストを入れて様子を見ます。