ストローマンインプラントとはSTRAUMAN IMPLANT
インプラント治療を正しく理解し賢く受診する
インプラント治療はメーカー選びが最も大切
インプラント治療を受ける際、大切になるのは、インプラントのメーカー選びです。
当院では、治療後も長く安心して噛めるように、伝統と歴史あるスイスのストローマンインプラントを使用しています。
近年、日本では40種類以上のインプラントが存在し、その中には考えられない程の低価格で広告されているケースがありますが、安全性の面では甚だ疑問があると言わざるを得ません。
基礎研究と臨床実験に約30年という長い年月を費やし、人体に応用してから半世紀近い歴史を持つインプラントで定着率、安心感はNo.1です。
ストローマンインプラントは長期に渡り使用できることが科学的に証明されています。
施術してから約10年後にインプラントが残っている割合をインプラントメーカーごとに調査したスウェーデンの科学論文があります。
そのデータによると、他のインプラントメーカーは、失われてしまった割合が2.4%~3.8%に対して、ストローマンインプラントを表すAはわずか0.5%と低い数字です。
これはストローマンインプラントは10年後に抜けてしまった割合が0,5%と非常に低い、つまり長持ちできるインプラントであるということを示しています。
Implant brands: A, Straumann implant group; B, Nobel Biocare implant group; C, Astra Tech implant group; D, other
最新のストローマンインプラントを使用
当院では、ストローマン社の最新のインプラントを使用しています。
当院が使用しているストローマンインプラントの種類
S スタンダード
- 手術が一回でよい
- 歯肉が厚い時など
- 清掃性がよくインプラントの歯周病になるリスクが低い
- 奥歯などの治療に適する
- 研磨面の高さが大きく汚れが付きにくい
SP スタンダードプラス
- 手術が一回でよい
- 安定性が強く、適用範囲が広い
- 清掃性が良い
- カラー部分(研磨面)が小さく審美性にも優れる
BL ボーンレベル
- 前歯部などの審美性に優れる
- 自然な歯肉と歯の立ち上がり
- テーパーが小さく安定性がある
- 骨移植が必要なときに使用(価格 10万円~20万円)
BLT ボーンレベルテーパード
- 初期固定が得られやすい
- やわらかい骨などに使用
- 骨移植が必要なときに使用(価格 10万円~20万円)
- 即時荷重修復(オペの日に歯が入る治療)オプション価格 プラス10万円
BLX
- 初期固定が強く即日過重に向いている
- 柔らかい骨にも硬い骨にも可能
- 細い骨でも最終ドリル径を小さくでき、セルフタップ(自分で入っていく形状)が強く適用幅が広がる
- ネック部分が細く強いトルク値でも骨吸収しにくい
世界シェアNo.1のストローマン(ITI)インプラントとは
ストローマンインプラントは繊細な時計など、精密機械産業が盛んなスイスで製作されているインプラントです。
50年にわたり研究を基に改善されてきたストローマンインプラントは、埋入後、5、10年という長いスパンでの安定性があることが科学的な研究で実証されています。
また、上下顎共に、2ヶ月で歯を入れることができるという特徴があります。
その為、高齢者や第一線で働いている方々を中心に「いつまで生きられるか解らないから、早く歯を作って」「仕事の関係上、6ヶ月も待てない」 と患者様からの様々なご要望が近年、増えていました。
当院はそのご期待に沿うかたちで、ストローマン(ITI)インプラントを導入しております。
ストローマンの高い成功率と生存率を示す研究データ
ストローマンインプラントの安全性と耐久性は、10年間の研究による実証データにも表れています。
ストローマンの歴史
1954-1740 | 時計機器用の材質検査および特殊合金の研究に特化 |
1970-1990 | 骨結合用のインプラントの主要メーカーとなる |
1990-2000 | その後イノベーションの基礎を築き、サーフェイス・テクノロジー界のパイオニアとなる |
2000-現在 | 現在 歯科分野における、インプラント、歯科修復、口腔組織再生、デジタルソリューションを合わせて提供できる世界で唯一のメーカーとなる |
独自の表面性状と早期結合(SLActiveとは)
ITIインプラントの大きな特徴は、歯根部の「SLA」(Sand-blasted Large-grit Acid-etched)という表面性状にあります。
これはストローマン社が独自に開発したもので、表面に微細な凹凸があり、骨の細胞が入り込むことにより細胞活性が促進され、骨と結合しやすい構造になっています。
これにより、インプラント体と骨の早期の結合が期待でき、良好な骨質の患者様なら約6週間と短期間で上部構造を装着することができます。
ストローマン(ITI)インプラントは純チタンで製造されています。チタンは機械的強度が高く、長期的に生体適合性に優れた材質で合併症やアレルギーを起こしにくいことから医療業界でもよく使用されています。
革新的な技術により最短3週間の治療
SLAのコンセプトをもとに新しく開発されたのがSLActive(エスエルアクティブ)です。
SLActiveは治療期間を約3週間~4週間にまで短縮できる革新的な治療法です。
SLActiveのインプラント体は、製造から輸送、保管、実際のオペまで生理食塩水に浸した状態で管理します。そのためインプラント体が直接空気に触れることなく埋入できることから、従来より血液がからみやすくなり、より高い周辺組織の親和性を得ることができます。
その結果、骨の早期形成が促進され、治療時間が最短で3週間と大幅な短縮が可能となりました。
治療時間の短縮は、患者様の負担軽減だけでなく、最も重要な治療初期段階においてインプラントの安定性、予知性を高めることにつながります。
口腔インプラント学のための国際チーム
スイスのベルン大学とストローマン研究所との協力で開発、1974年に臨床応用された、歴史ある信頼性の高いスイス製のインプラントです。
ITI(International Team for Oral Implantology)は生体工学、物理学、化学、外科、歯科などの各専門分野のエキスパートで構成された口腔インプラント学のための国際チームの略称で特に研究に対する取り組みに力を入れており、豊富な臨床データに基づいた信頼性の高いインプラントを作り続けています。
ストローマンインプラントの強度をCEO自ら宙ずりになって実証した動画
インプラントのメーカーや種類の選択について
インプラントと一言で言っても過去のものも合わせると数百種類以上のインプラントメーカーと種類があります。
中にはもう会社がなくなっていて確認が難しい物もあります。互換性があるもはいいのですが、パーツがなく修理ができないケースが出てきます。
当院では過去のさまざまなインプラントを修理するために絶版の本や、様々なメーカーのドライバーを取り揃えています。
インプラントをこれから受けようとしている方は、やはり世界で最も使われていて品質の高いストローマンインプラントを選ぶべきです。これから先海外に引っ越そうが国内で転勤になっても歯科医であれば知らない人はいないはずです。
インプラントのメジャーどころのインプラントはストローマン、ノーベルバイオケア、アストラ、3i、カムログ、ジンマー、オステムなどです。
これらの中でもストローマンは論文数は群を抜いています。ノーベルインプラントはインプラントのパイオニアなので過去に使っていましたが、表面性状のタイユナイトがストローマンインプラントのSLAより劣るため患者さんに最高な物をという考えにあわず現在使っておりません。
また1ピースのインプラントやHAのインプラントは感染に弱いという観点から使っておりません。同じチタンでスクリュータイプのインプラントでも各社品質に差がありストローマンインプラントが現在頂点にあります。
最近ではほとんど見なくなりましたが過去にはサファイヤインプラント(酸化アルミナ)やブレードタイプのインプラントが口腔内に残っている患者さんがいらっしゃります。当院ではリカバーの実績がありますので一度ご相談ください。
当院のインプラント治療
当院では、患者様の症状やライフスタイルに合った治療方針を提案いたします。
安心して治療に臨めるよう、専門的なトレーニング受け高いスキルを身につけた院長が治療に当たり、十分なヒアリングや検査、オペ、術後のアフターフォローまで責任をもって丁寧に対応いたします。
ストローマンインプラント公認インストラクター
日本口腔外科学会会員
院長 高田 徹
- 2001年 岩手医科大学卒業
- 2002年 医療法人社団歯友会 ファミリー歯科勤務
- 2004年 都内の歯科医院勤務
- 2009年 高田歯科クリニック開業
- 2015年 医療法人社団タカダ会設立
- 2023年 臨床研修医指導医
インプラントの出張オペを受け付けております
インプラント手術の対応でお困りの先生へ
インプラント手術の中でも難治症例で対応が難しいといったケースに、医院にお伺いし、手術を代行する出張オペを受け付けています。インプラント手術の経験が豊富な医師が手術を担当します。
まずはお電話でご相談をいただきますようお願いいたします。
出典
※JDR Clinical Research Supplement,March 2015 Effectiveness of Implant Therapy Analyzed in a Swedish Population: Early and Late Implant Loss J. Derks, J. Håkansson, J.L. Wennström, C. Tomasi, M. Larsson, and T. Berglundh P495