all on 4,all on 6についてall on 4,all on 6
オールオン4,オールオン6とは?
基本的に歯が1本もない人が適応になるインプラントの手法です。約30年前にはインプラントの上部構造の方式で、マグネットやアタッチメントで取り外しの入れ歯を使うオーバーデンチャ-が行われていましたが、現在では骨支持型フルブリッジ(ボーンアンカード)のインプラントが基本になっております。
決して新しい治療法ではなく、世界中で実績のある治療法です。インプラントがお互い強固に助け合うため安定し長期経過します。
オーバーデンチャーはクリップや床が必ず数年で壊れます。約20年まではインプラントの症例やデーターも少なく、実際安定しないインプラントも多かったため、一顎に10本のインプラントを入れることが一般的でした。
オールオン4,オールオン6は少ないインプラントで支える仕組み
最近では8本もしくは6本のインプラントで支えるのが主流になっています。本数が少ないことで外科的侵襲が少なくて済み上部構造もシンプルになります。
オールオン4のメリット
入れ歯は過去に若い時期から使っていればいいのですが、ご高齢なってからのは慣れることが大変で食事ができず体力がなくなってしまいます。
そのため当院でも90代の高齢の方はオールオン4を積極的に使います。他の理由として咬合力がそれほどないため上部構造の破折ほどのことにはならない、外科的侵襲が少なくて済む、インプラントが奥までいかないので清掃性がいいなどです。
何より食事が再びできるようになることが重要です。また奥に骨がなくサイナスリフトや複雑な骨造成が必要と言われたても、場合によっては回避できることがあります。
オールオン4の欠点
- 奥歯まで歯を並べられない
- 1本でもロストすると成り立たない。4-1=3
- インプラントに角度をつけて埋入するためインプラント周囲の一部が清掃しにくくなる
- インプラント一本の負荷がおおきい
- 上部のフレームに負担がかかりすぎ、破折の原因になる
- 歯ぎしりが強いとトラブルが多発する
- 骨がデコボコだとなりたたないので骨を平らにするため多めに削る必要がある
- オールオン6,8と比べると咬合力が出ない
オールオン4の治療について
基本的に静脈内鎮静下での手術になります。
インプラントが定着するのに1~2か月後いよいよ上部の被せものを作る工程になります。ただ数本のインプラントを作るのと違い顎位を一から設定する必要があります。その為製作にはある程度回数と時間が必要になります。
長く安定したものを作るにはどうしても時間が必要なのです。製作にあった前半はかみ合わせ、中盤は清掃性やリップサポート後半は見た目(審美性)を留意して作ります。
ブラキシズムがあるかたは噛みあう部分にジルコニアを使ったりハードタイプのマウスピースを使用します。